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そもそもワクチンで感染病が防げる(と考えられている)のは何故か、その仕組みのおさらいから参ります。
犬猫に接種される血管注入タイプのワクチンのみの説明で、ヒトのポリオのような経口接種ワクチンとはやや違う部分があるので、そのおつもりで。でもポリオについては4回目あたりでちょっと触れる予定。 ********** ウイルス、微生物など(以下まとめて「病原体」)に感染することで罹る病気は、1度かかると「免疫ができて」2度はかからなくなる、と一般に考えられている。 この理屈を人工的に起こすのがワクチンである。 この「免疫ができる」というのは、私のような一般人が信じさせられている大雑把な概念だが、厳密にいうと、ワクチンを打ってできるのは「抗体」であって、その病原体を100%防御する真の免疫ができるわけではない。 「免疫」には、大きく分けて自然免疫、獲得免疫の2つの段階がある。 自然免疫は、皮膚や内臓の粘膜という最初の防壁を突き破って体内に侵入してきた病原体を『自分自身の細胞とは違う、体内にあってはならないもの』と認識して、戦って追い出すしくみ。過去に罹ったことの有る無しは問わず、異物と認識したもの全てを追い出す対象とする。 この時に病原体と戦った免疫細胞の一つ、マクロファージが、リンパ球のT/ヘルパー細胞に情報を送ると、獲得免疫の段階が始まる。 獲得免疫は、こうして接触のあった病原体の情報を「抗体」という形で記憶し、2度目の侵入があった際、すぐさま異物認定を下すため、自然免疫よりも早い時間過程で追い出せるよう準備のある状態。早く処理できる分、深部まで侵入する時間を与えないので、「かかっても軽く済む」といわれる。 免疫の主役は白血球であり、白血球の中には様々な役割を分担する細胞が無数にある。その中で、獲得免疫を担当するのはリンパ球である。 リンパ球の一種であるT/ヘルパー細胞は、獲得免疫の司令塔的役割を果たしている。マクロファージから送られてきた病原体情報の処理。T/キラー細胞による病原体への攻撃。T/サプレッサー細胞による攻撃量のコントロール。これらを司っている。 病原体情報の処理が、すなわち抗体を作るB細胞への指示である。同じくリンパ球の一種であるB細胞は、マクロファージの情報とT/ヘルパー細胞の命令の両方を受けて、抗体を生成するのである。 ここまで、一緒に理解してくださいね(^^; 私も必死(゚o゚)\バキ ここまで分かっていただけると、次の話もわかりやすいので~。 さて、それでは、ワクチンによって病原体を血管に注入するのが、免疫機構にとってかなり異常な感染の仕方であることにお気づきだろうか? 自然感染の段階がないのである。病原体とのさまざまの反応というのは、RPGみたいにあるステージを終えて、次のステージに行くと全然違う世界というわけではなく、一つの体、一本のつながった血管、一つの白血球内で起こることで、自然免疫と獲得免疫は密接につながっている。 ワクチンでは、戦う必要はないように弱められた病原体が、いきなり血管に入ってくる。特に不活化ワクチンの場合は、不活化処理された病原体である。体細胞を攻撃するでもなく、動き回りも増えもしない。わけのわからない物体である。どの免疫細胞も、これは攻撃すべき非自己なのかどうか判断に迷い、医師や製薬会社の思うようには抗体生成が巧くいかなかった。 そこで、これは毒だよ~と人為的に知らせるためのアジュバント=前述した毒物、アルミニウムや有機水銀が、これら死にかけた病原体と組み合わされることになった。 毒物をかかえたイキモノが血管内に存在するというので、T/ヘルパー細胞が命じ、B細胞がその病原体に反応して抗体を作る。 この時、T/ヘルパー細胞は、他の攻撃系免疫細胞の働きを抑制する。なにしろ免疫機能は1つしかないのだから、B細胞が充分に仕事をできるようにするためには、他の機能を下げなければならない。 つまり、ワクチンによって抗体を生成している間、体全体の免疫力は低下しているのである。 この弊害は2つある。 1つは、他の病原体に対する防御力が下がること。 これはわかりやすいだろう。ワクチンを打つ時には問診をする。下痢しているとか風邪気味なら、今日は接種は見送りましょうね、となる。ワクチンによって免疫力が低下するので、今かかってる別の病気は悪化する恐れが大きいし、生ワクチンだとその病気そのものにかかる可能性も高まる。 2つ目は、自然免疫が起こっていれば当然なされる、病原体の排出が滞ること。不自然な形で入ってきた病原体だから、排出システムはほとんど動かないまま、抗体生成のため活動低下を命じられている。つまり抗体を作るまではいいが、毒物と組み合わさった病原体が血液内に留まってしまう。 それが何?とは思われないだろう。前述したように、アジュバントの物質は、量によっては猛毒である。病原体は不活化されているとはいえ、自分自身ではない非自己の細胞である。 ごくごく健常な免疫機能であれば、抗体生成が終わると、攻撃系細胞が再び動き出して、これらを排出できる、のだろう。しかし既に免疫機能に狂いがある場合、排出できずに残り続ける。するとどうなるか…? これがワクチンの真の害を招いていく。 ********** 以上は、ワクチンを1種類だけ単体で打つ場合の、抗体が作られる過程だ。 ところで現在の犬の混合ワクチンの主流は、なんと7~9種混合である。つまり、私達は自分の犬に、この過程を7~9コース、同時にせよと強いている。 生体に備わっている免疫機能は、入ってくる病原体に対して1つずつ用意されているのではないことはお解りだろうか。 To Be Continued(どーん!)(効果音)
by aislaby
| 2005-10-17 22:09
| 犬猫ワクチン
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