縁の下の力無し


あきの@管理人の趣味と、犬猫ごはん作りのsmall tips.
by aislaby
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
最新のトラックバック
塩豚作ってみました
from Dog*Walkキャバグロで..
塩豚作ってみました
from Dog*Walkキャバグロで..
猫本
from AML Amazon Link
イヌの健康ガイド
from ぷーちなび犬本
12月1日 ハーフ&ハー..
from ばば猫の仕事部屋から
気づかないと・・・
from cotton_plus_on..
ライフログ
link
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

朱里・去勢と腎不全編~生食への道(爆)~

この連載(?)全体はこちらでどぞ。

00年のお盆過ぎだったか。朱里が突然、スプレーを始めた。
うちは繁殖させないペットには不妊処置を施すことにしていて、朱里も本当はとうに去勢していたかったが、彼は赤にゃんの時あまりにひどい健康状態だったため、すっかり体――というか、内臓の機能が成熟するまでは去勢を待った方がいいだろうと獣医と相談していて、1歳を過ぎたその時点でもまだ、朱里は未去勢だった。(前回の昔話では省略したが、あの間も皮膚のカビ感染やら耳ダニやら、直接食べ物と関係ない病気も山のようにあったのyo…)

兄ズは8ヶ月で去勢したが、当時飼い主のフードの知識が悲惨だったため、延々と尿路結石や膀胱炎が続き、治療の過程で、未発達な器官があったためにとても痛くて可哀想な目にあわせてしまった。その時に、性ホルモンは体全体の成長に影響を及ぼすもので、その獣医さん個人の考えでは、あまりに早い不妊手術はかえって健康を損ねると聞いていたのだ。この考えには今でも納得している。
それはともかく、兄ズは1度もスプレーをしたことがなかったので、その強烈にも強烈を重ねた臭いに、私たちは驚愕し震え上がった(^^;

もう1歳を過ぎてることだし、では去勢をしましょう、ということで、血液検査をする。
その結果、腎不全の初期であることを示す数値が出た。
おいおい、まだ1歳だよ? だが、朱里の場合、幼児期に重度のFVRを長く患っていたので、あのようなケースでは腎臓にダメージを負うことがあるのだそうだ。
ネットや本で腎不全について調べまくるが、どれを読んでも、余命の短い、治しようのない病気である。
そして腎臓の悪い猫には麻酔が使えないのだという。つまり、去勢はできない。

私たちは二重に困った。朱里のスプレーはひどくなる一方で、数日置きに羽根布団やらなにやら普通洗わないよね?な大物を洗濯しなければならなかった。
それにも増して、この元気でアバレものの朱里が腎不全で、よくてあと2年くらいで死んじゃうんですって?
ばかな。

この頃、私は「ペットを病気にしない」を皮切りに、ピトケアン獣医師のガイドシリーズなどのホリスティック獣医療本を読み漁っていて、既に犬にも猫にも手作りとフードを混ぜ合わせて食べさせるようになっていた。できればフードの比率は下げていきたかったし、危険な保存料の入ったフードに逆行するのもいやだった。
しかし治療方針を話し合っても、あくまでH社かW社の療法食を使うことが前提のその病院との間に接点はなく、「そんなに拾った猫が可愛いんなら○○したらどうですか」などの暴言を浴びせられるに至り、その病院とは縁を切ることにした。(○○の部分は忘れちゃったい)

別な動物病院で検査をやり直すと、今度は「かなり進行した腎不全です。今すぐ療法食に切り替えないと、3ヶ月で死にます」といわれた。
素人の悲しさ、ここまでいわれると、とにかく薦められるままにその療法食を与えるしかないという気持に追い込まれてしまった。
しかし、ここまで外見上はまるで健康に見えていた朱里が、療法食に切り替えた翌日には様子が変わりはじめた。落ち着きをなくし、いつも不安そうにびくびくし、オロオロ歩き、やたらと水をガブ飲みしては薄いおしっこをしまくる。まだ暑い時期なのに震えている。
これってまさしく腎不全の症状じゃないの? どうして療法食を食べ始めた途端にこうなるの?

1週間後の検査では、数値は少しもよくなっておらず、獣医には朱里の異常な様子を訴えた。しかし彼の意見は変わらず、「療法食を食べさせないんならすぐにも死ぬ。自分は責任を持てない」としか云わない。
更に数缶の療法食を買わされて帰宅したが、朱里の状態をみていては、どうしてもその缶を開けることができなかった。
清水の舞台ならぬ東大寺の二月堂から飛び降りる思いで、療法食は封印し、それまで与えてきた無添加フードと生食を合わせた食事に戻した。するとみるみる、朱里は水を飲み過ぎるのを止め、再び落ち着いて座り、にっこりしてゴロゴロ喉を鳴らすようになった。
信頼できるお医者さんがいないか友人にも探してもらい、新たな病院に連れていったのが2週間後。

出来すぎた話だと自分でも思うが、なぜか、今度の血液検査では、朱里はほとんど異常な数値のない、健康な猫だという結果が出た。
もちろん、ここの先生には過去の経緯はすっかり話してある。
これは何故? 本当にわからない。そもそも最初に腎不全だと云われ出した時だって、この時と同じような食事だったのだ。
獣医師は「検査の数値っていうのは、ラボ毎に少しずつは違って当然ですからね」という。そんな微妙な差で、病気かそうじゃないかって決まるもんなの? わからない。
しかしとにかくこの病院での検査結果では、朱里は健康であり、従って去勢手術をするには何の問題もないのだという。
手術に踏み切って、本当に朱里の健康にダメージを与えないかどうか、この時点でもものすごく悩んだ。スプレーのひどさは一緒に穏やかに生活していくのが困難なほどになっていた。
結局、朱里にはすまんが手術を受けてもらうこととなった。(※1)

こちらの都合を優先する分、せめて食べ物の質を向上させねばと思ったら、自然と本気で手作り食に取り組むことになった。以前わりと真面目なダイエッターだった時に貯めこんだ食材と栄養の知識がかなり役に立った(^^;
それを01年春の時点でまとめたのがサイトのコンテンツである。
もちろん、情報が入る度に修正し、時々で作りやすいように見直しを続け、今現在の作り方はサイトに書いたのとはかなり違うし、これからも変わっていくと思われる。

そして、その結果がどうだったか。
ベストとは到底云えない。が、カリカリだけとか缶詰だけとかよりはベターだったと思いたいし、あの療法食よりは事実ベターだったはずだ。
療法食を食べてた間のあの「まるで腎不全」な猫が、その後5年も生きられたとは考えにくいので。
いまだに療法食の缶詰は手元にあり、とうに消費期限が切れている。もったいないことをした。ただ、これが朱里を助けなかっただろうことは確信している。

じゃ朱里を助けたのが誰かというと、彼自身なのだ。朱里があんなに野菜を食べたがる猫でなかったら、私とて猫に生野菜を食べさせる食事形態に踏み切れたかどうか。
しかし、5年も手作り食を続けてきて、漠然と手ごたえがあるのは、猫にも野菜は有効だということだ。
たとえ反対派の人がいうように、猫は植物の栄養などまったく吸収も利用も出来ないのだとしても、生野菜の組織と水分が体内を通過するだけでも意味があると私は感じている。内蔵を内側から洗い流すような働きをしているのではないだろうか。
朱里の腎臓は、あれだけ何度も血液検査でひっかかったのだから、やはり完全ではないのだと思う。だから彼の本能は、腎臓の補助として植物を食べようとするのではあるまいか。
朱里の生命力と運はほんとうに強いものだ。彼自身をあのボロボロの捨て猫状態から6歳の今までプリプリ元気に引っ張ってきたし、結果として同居の犬猫も助けた。あれから、病気ばかりだった兄ズもすっかり病院と無縁になったし(※2)、皆膀胱炎にならなくなった。その後メンバーに加わった蕨は赤にゃんの頃から生食で、てんで病院にかかったことがない。

あの日あの道に落ちててくれて、ありがとね、朱里。今でも毎日、食事の支度をしてると流しに上ってきて、青菜を3枚ばかりショリショリ食べていく野菜猫である。

(※1)まあ、その時点で去勢したからってすぐ収まるものではなく、その後2年近く、朱里のスプレーは続いた。とはいえ、朱里の後に来た某長い猫に比べればまだ可愛いものだった<余談

(※2)私のフード選びのミスで、反町をまた結石のごく初期にさせちゃったことが1度あった。そのフードを止めただけで治せましたが。すまぬ~(ToT)

番外・ワクチン編に続く。
[PR]

by aislaby | 2005-07-15 11:48 | 犬猫ホリスティックライフ経歴
<< 暑いので 伝言ゲーム? >>